【暑さ指数(WBGT)】暑すぎると水遊びができなくなりました
もときちでございます。
最近子供たちの通う保育園で、
暑いのに水遊びをしない日
が増えています。
通常の感覚ですと、暑い日こそ水遊びやプールに入ろう!
となると思うのですが、最近は違うようです。
そして、単に気温で判断するのではなく、「暑さ指数」というもので判断しているようなのです。
暑さ指数(WBGT)という新基準
子供たちが通っている保育園からのお手紙を見ると、
今後は厚生労働省が発表しているWBGTを参考に、その日水遊びをするかどうかを判断する
というような内容のことが書いてありました。
暑さ指数(WBGT)とは何か?
厚生労働省が発表している暑さ指数とはどんなものなのでしょうか?
例えば、僕の住んでいる地域に近いところの本日朝9時現在の暑さ指数は
31.1℃
でした。
一見気温に見えますが、これは気温とは違います。
暑さ指数とは、単位こそ気温と同じ『℃』を用いていますが、
湿度、日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、気温を取り入れた指数
らしいです。
「日射・輻射など周辺の熱環境」というのは要するに、「日差しの強さ」と思えばいいようです。
小難しいことはなしにすると、
熱中症を予防することを目的として作られた指標
で、数値が高いほど熱中症の危険度が増します。
ちなみに暑さ指数31℃以上は運動するのも危険なほどの数値だそうです。
また、暑さ指数は正式にはWBGT(湿球黒球温度:Wet Bulb Globe Temperature)というそうです。元々が温度をあらわす指標なので『℃』を使うのですね。
暑さ指数を見るメリットは?
暑さ指数は、気温以外にも湿度や日差しも考慮した数値なので、単純に気温だけを見るよりも熱中症の危険度を判断しやすくなります。
つまり、全く同じ気温の2地点でも、湿度や日差しの強さが異なれば暑さ指数は違う数値になる、ということになります。
実際、同じ気温であっても、暑さ指数が高い場所の方が熱中症搬送者が増えたという結果も出ているそうです。
熱中症予防という観点でみると非常に有効な指標ということができますね。
誰でも見ることができます
暑さ指数は実況もされていて、自分が住んでいる地域を選ぶと見ることができます。
翌日、翌々日までの予測も見ることができるので、外出の予定がある場合はチェックしてみるととても参考になると思います。
保育園も毎朝この数値を見て、その日水遊びをするかを決めるわけですね。
何℃だと危険なの?
厚生労働省によると、
暑さ指数28℃以上31℃未満は厳重警戒で、
激しい運動は中止、日常生活においても炎天下は避け、室内であっても室温の上昇に注意すべき水準です。
一般的に、暑さ指数が28度以上になると、熱中症搬送者の数が跳ね上がるそうです。
暑さ指数31℃以上になると危険となり、
運動は原則禁止、日常生活においても外出はなるべく避けるべし、という水準です。
とても有効な指標だけど・・・
熱中症予防に非常に有効な暑さ指数ですが、
個人的には『℃』を使うのはやめた方がいいのではないかと・・・。
『℃』を使うことで気温と同じ感覚になってしまい、
暑さ指数31℃以上は危険であるという感覚がなかなかつかみにくいというか何と言うか。
いまや気温31℃はむしろ「あれ、今日涼しめ?」と思うくらい、最近の気温の高さは異常です。
そんな中で暑さ指数31℃は危険な水準なのです、と言ってもピンと来ないのではないかと思います。
『℃』を使っていると、どうしても頭では気温を連想してしまい、31℃なら大丈夫、となってしまいそうな気がするのです。
まあでも元々が温度を表す指標なので、じゃあ『℃』以外に何を使うんだよ、と言われても困ってしまいますが。
まとめ
熱中症予防の観点から作られた指標「暑さ指数(WBGT)」の紹介でした。
アメリカで考え出されたもので、なんと1954年からあるものだそうです。
僕は保育園からのお手紙を見て初めて知りました。
調べてみると、気温以外の要素も加味した熱中症の危険度が分かるとても助かる指標であることが分かりました。翌日、翌々日の予測も出るのはありがたいですよね。
今まで気温の『℃』しか気にしてこなかったので、これからは暑さ指数の『℃』も気にしていこうと思います。
これだけ高温になる日が多く、熱中症搬送が増えている現状を見ると、
天気予報など、テレビでも積極的に使って欲しいと思います。
ちなみに本日16時時点での暑さ指数ランキング全国第1位は、静岡県の天竜で33.5℃だそうです。おそろしいほど危険な数値ですね。
皆さんも熱中症には気をつけましょう!!